「聴く」のが難しい できないと思ったら
「聴く」勉強会の中で、
「うまく聴けないです」
「相槌をうまく打てません」
「相槌を相手の話のリズムを壊さずに入れることができません」
などという意見を聞かせてもらいました。
その時私は、「皆さんすごいなぁ」と思いながら聞いてました。
それはなぜか。
聴くことが上達するためには、自分が今の状態を冷静に見ることが大切だと思うからです。
・自分はどれぐらい聴くことができるのか
・何が得意なのか
・何が苦手なのか
そういった今の自分を冷静に知ったうえで、
・どんなことを勉強していくべきなのか
を感じていく人が伸びていく人だと思います。
この記事を読んでいる人は「聴く」ことに興味がある人だと思います。もし今自分が聴くことが苦手、できないと思ったのはいつからでしょうか。
恐らく「聴く」ことに興味があったり、関心がない人は自分が聴くことが上手なのか下手なのかすら、関心がないと思います。
こういうことが出来ないなと思ったら、できるようになったらいいと思います。
何が出来てないかが分からない人は何を練習していいかもわかりません。
出来ないと気づいた自分は、それに気づくぐらい自分のことを見つめることが出来るようになったとまず認めてあげて、少しずつ聴き上手になっていきましょう。
聴くと観る
意見交換などができるアプリを勉強会の有志としてるのですが、
「聴く」勉強会の受講生さんから
「テレビを見ていて、ある有名人が色々言われてるのに、傾聴のお手本のような相槌と合いの手で応対してるのに、さすがプロだなと、とても感心しました。」
と書き込みを頂きました。(一部抜粋変更)
その書き込みを見て、素晴らしいなと思いました。
まず思ったこと。テレビ見てて、聴き手に注目することって皆さんありますか?
面白おかしく話してる人についつい目が行ってしまうのではないでしょうか。
それを話を聴いている人に注目してテレビを見てくださったのが1点。
更にテレビを見ながら、「話聞くの上手だな、相槌や合いの手を上手くいれるな」と感じてくださったのが1点です。
聴き手に注目しただけでなく、その人の上手なところまで見つけられるとは。素晴らしいなと思いました。きっと勉強会に参加されたりして、「聴く」ということに興味を持ってくださってるからだろうなと思いました。
そして無意識のうちに「観る」ということもしてくださったんだろうなと思いました。
耳や目や心を使いながら話を聴く、active listening(積極的傾聴)をしましょうと聴いたことがある方もいると思います。
しかし多くの方が、「話を聴きながら、相槌を打って、なおかつよく観るのは難しい」と仰います。話を聴きながら、観たり、心を動かしたりするのは意外と大変だと思います。
その一つの「観る」力をつける方法として、話を聴いていない時に、「観る、観察する」ということを心がけると、より「観る」力がつくのではないのかなと思います。
・テレビを見ながら、聴き手に注目する。
・観察をしようと意識して生活をする。
両方聴き上手、観察上手になるための一つの方法だと思いました。
皆さんもやってみてはいかがでしょうか。
「聴く」人は必ず心において置くこと
「聴き上手になると人生が豊かになる」
をコンセプトにこのブログを書いています。
少しずつですが、「聴く」練習をしていくと、思わぬ話を人から聴いたりすることも出てくると思います。
私が思う、話を聴く人が「必ず心において置くこと」
それは「聴いた話を他の人にしない」です。
皆さん自分が何か相談した立場になってください。例えばママ友さんの集まりで上手くコミュニケーションを取れないことを友達に相談したとします。
親身に聞いてくれて、ああ良かったなと思っていたら、しばらくしたら、他のママ友さんに「Aさん、こんなことで悩んでるんでしょ?相談してくれたらいいのに」と言われたらどうでしょう?
「ああ 嬉しいな。この人もこんな風に言ってくれるんだ」と思いますか?
多くの人が「相談した〇〇さんがしゃべったんだ」と思いませんか?
また周りに噂話が好きな人はいませんか? その人の一言目・・・
「内緒だけどね・・・」と話してきませんか?
相談を話した人や、なんでも人に喋ってしまう人。そんな人に皆さんは自分の本音や心の内を話せるでしょうか?
また、信頼をして話をしてても、そんなことがあるとその信頼というのはなくなってしまいませんか?
秘密保持もしくは守秘義務などと、個人情報を扱う職業ではよく言われます。
今は法律もあるので、遵守しなければなりませんが、なにより話をしてくれる人の信頼を失うことにつながります。
しかし私の周りでも、ついつい聴いた話を別の人に話してしまっている人がいます。
それも悪気なく。そこから私が感じることは、「しゃべらない、しゃべってはいけない」という意識を持たないと出来ないことだということです。
聴き上手になる=話す人に信頼してもらえる人になる
と前にお話しましたが、その積み上げていく信頼も一気に崩れてしまう行動が、「聴いた話を他の人に話してしまう」だと思います。
「聴いた話は他の人にしない」 心において、普段から生活されることをお薦めします
聴く経験
私の知り合いにとても聴くのが上手な人がいます。
話をしてると、こんな話を聞かせてくれました。
「21歳の頃に、9聞いて1話すぐらいでちょうどいいんだよ。と教えてもらったことがある」と聞かせてくれました。
その時に、「私自身は若造なので『100のうち99聞いて、1話す』に置き換えて毎日歩いた。」と仰ってました。
それから20数年ずっとその姿勢で過ごされてるそうです。
「聞いたら助かるっていう感覚がなんかある。」
そう仰ってました。
若い時に教えられたことをずっと心において過ごされるとこうなれるんだなと思った瞬間でした。
40代になられてますが、まだまだ色々学ぼうとコーチングを学んでみたり、カウンセリングを学んだりされてるそうです。そして勉強しに行った先でよく、「聴く力がすごいですね」と言われるそうです。実際私もそう思います。
私自身聴くことは姿勢であり、態度だとお伝えしてますが、それを続けていくとどうなるかという見本を見せてくださってるなと思っています。
「99聞いて、1話す」という姿勢。今日から私も取り入れてみたいと思います。
聴いたら話せない その3
前回 前々回と聴いたら話せないというテーマで書いてます。
その話を読みたい方、読んでない方は上にリンクを貼っておきます。
前回、「聴く」のは車の運転のようなもので、「聴き方」「聴く姿勢」
を勉強してから、実践していくのが大事という話を書きました。
とはいうものの、今すぐどうしたらいいの?というのもあると思います。
私なりの考えを
「話すタイミングがないなら、話すことが見つからないなら、
話すタイミングや、話すことが見つかるまで聴いてみたらどうか?」
ということです。
話すタイミングや話すことなどは、相手の話を聴かせてもらおう、相手のことを分かろう、と思いながら聴いていると、相手が自分に意見を求めてるのかそれともただ聞いてほしいのか、聴いてほしいのか、それとも雑談してほしいのか、そんなこともわかってくるのではないかなと思います。
「聴く」ことを学んだ人も魔法使いではありません。話をしている人のここが分からないと、教えてもらおうと聴くことによって、よりコミュニケーション上手になるのではないかと思います。
聴くタイミングや話すことが分からなければ、分かるまで聴いてみる。
興味があれば実践してみてください。
聴いたら話せない その2
前回 人の話を聞いてたら話せないという質問を受けました。
その話を読みたい方、読んでない方は上にリンクを貼っておきます。
聞かれた質問の私なりの答えを一つ。
「聴く」ということを意識し始めると、
・相槌など色々しなくてはと意識すると、聴けなくなる
・今まで通り話せない
などとよく聞きます。
私が思うのは、「聴く」のは練習がいるということです。
聞くということは、耳が聞こえる方なら自然としてきた行動です。
でも、「聴く」という行動はしようと意識をして、練習をしないといけないものだとおもいます。
「聴く」は練習が必要。まずこれを理解することが大事だと思います。
自動車の免許を持っている人で、何年も運転してる人は考え事をしながらでも運転できるのではないでしょうか。
しかし最初からそうでしたか?
自動車学校で始めて車に乗ったときは、左に曲がるなら、前方を確認しながら、前 サイドミラー 目視と三点確認をしたり、ハンドルを動かしながら、左足でクラッチペダルを踏みこみ、左手でクラッチを操作したり。
「こんなことできるんだろうか?」と思った人も多いのではないでしょうか?
私はそう思いました。
でも私も免許を取って、20年ぐらい経ちます。
車をこう動かしたいと思うと、そんなことを考えてなくても、それなりに動かすことができます。
「聴く」ことも、「聴く」とはどういうことなのか、どんなことをするのか、どんなことを意識するのか、そうやって、経験を積み重ねている間にできるようになるものではないでしょうか。
「聴く」は運転のように回数を重ねてうまくなる。
私はそう思ってます。
聴いたら話せない
何気なく、この前の記事を書きました。
「話を聴いているつもりがついつい話しちゃう人」
聴く勉強をしたい人に多いと思います。
この間「聴く」勉強会をしてたら、
「話を聴こう」とすると、自分が話すことができなくなる。
・自分が話すタイミングが分からなくなる
・ずっと話を聴いていたほうがいいのか
・少し自分の話を挟んだほうがいいのか
・聴くだけがコミュニケーションじゃない
・普段に活かすにはどうしたらいいのか
・聴く場面というのはどういう時なのか
・普段の生活の中で「聴く」をどう生かしたらいいのか
・矢継ぎ早に質問されました。
(箇条書きではありませんでしたが、分かりやすくまとめてみました。)
質問されての私の感想。
「すごくいい!とてもいい!」と思いました。
なぜか。
まず「聴こう」としてることが素晴らしい!
そして「聴こう」としてみて、普段の聴き方、会話とは違うことに
気が付いたことも素晴らしい!
「聴く」って普段の会話と違うんですよね。
私も普段は普通に話してます。
でもやはり「聴こう」とするときは、聴いてるんですよね。
そこはやっぱり最初は意識しないと出来ないと思います。
聴くと会話するは違う。 それにまず気が付いてもらうことが聴き上手への
道の一つだと思います。
沢山あった質問はまた少しずつ応えていきたいと思います。